おおきなかぶの見どころと感想

「うんとこしょ どっこいしょ」 このかけ声でお馴染みの親しまれた絵本で、かぶの種をまくところからおおきく育ったかぶを皆と協力して引き抜くまでを物語にしたシンプルな作品です。

作:A・トルストイ

絵:佐藤 忠良

訳:内田 莉莎子
出版社:福音館書店

発行年:1966年
対象年齢:3歳~
ページ数:28P

この絵本の凄いところは大きなかぶを抜くのに力自慢や若くてたくましい男などが一切出てこないで、家族が一丸となって協力して、かぶを抜くところにあります。
おじいさんよりも、登場人物がだんだん小さくなっていくところも見ていて面白いし、最後はネズミの力も借りるといったところが小さなお子さんにウケる様です。

出典元:福音館書店 作:A・トルストイ/絵:佐藤 忠良 訳:内田 莉莎子

家族が支え合って協力することの大切さとネズミのような小さく非力な力でも、無くてはならないことを、面白い絵とお話として取り入れているところが名作だなと感じさせられました。

そしてシンプルだからこそ小さな子どもにも分かりやすく、おなじみのかけ声が何度もリズムよく続くことで、印象に残りやすくて飽きにくい様です。

また「うんとこしょ どっこいしょ」の声に合わせて、おおきなかぶを抜く動作を真似する子どもさんも多い様で、親子であれば真似している時に子どもの後ろから同じように「うんとこしょ どっこいしょ」と言いながら、一緒に前後に体を揺らして、かぶを抜く真似事遊びをすると、とても喜ばれることも多いみたいです。
お子さんにとって単純で分かりやすい話であるからこそ、何度繰り返し読んでも、飽きにくく、読み聞かせをしても真似事遊びとしても親子で楽しめる絵本です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました