ぐるんぱのようちえんの見どころと感想

作: 西内 ミナミ

絵: 堀内 誠一

出版社: 福音館書店

発行年: 1966年

対象年齢:3歳~ 一人で読むなら小学生~
ページ数:28ページ

見どころと感想

ぐるんぱは、ひとりぼっちでさみしく暮らす大きなぞう。

それを見るに見かねたジャングルのぞうたちが、人と関わるため、働きに出ることをすすめます ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。しかし、そんなぐるんぱが最後にとっても素敵なものを作るというお話です。

体が大きいので作る物も大きく、どこに行っても失敗ばかりでハラハラしますが、失敗を繰り返しながらも前に進む健気なぐるんぱに感情移入し、応援したくなります。
最後はハッピーエンドで終わるので、安心して読み聞かせられます。

人は誰でも失敗するし、自分のやりたいこと、したいこと、適した仕事は色んな経験をしていった果てに、やっと見つかる。
大げさな言い方かもしれませんが、この絵本には人生というものを子供たちに教えてくれる様な気がしました。

主人公のぐるんぱは、自分でどう生きていけばいいかわからないし、考えられないから、行動ができない。

けど、仲間たちに背中を押されて一歩を踏み出し、いろんなことを身をもって体験しながら、最後には皆に必要とされる、感謝される様な天職を見つけ出す。

出典:福音館書店 作: 西内 ミナミ 絵: 堀内 誠一

仕事も人生も思い通りには進むものではないし、簡単にうまくいくものではありません。
しかし、ぐるんぱの様に失敗を繰り返しても、あきらめずに進み続けることで、最後には自分のやりたいこと、存在意義を見つけ出せます。

単純なサクセスストーリーではないけど、あきらめなければ、やりたいことも好きなことも、きっと見つかる!
そんなことを教えてくれる良本だと思いました。

小さな子どものうちから、しっかりと社会を知り、挫折しない強い心と自立心を養うのに、とてもオススメな絵本なので、ぜひ手に取って読んでみてください(^^♪

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