しょうぼうじどうしゃじぷたの見どころと感想

小さな消防自動車が自分にしか出来ない仕事をやり遂げ、皆に評価されるお話です。
誰にだって活躍できる場所や自分にしか出来ない役割がある。自分は自分のままでいいんだと自信をもらえる作品です。

出典:作:渡辺 茂男 絵:山本 忠敬 出版社:福音館書店

作:渡辺 茂男

絵:山本 忠敬

出版社:福音館書店

発行年:1966年

対象年齢:2、3歳~
ページ数:28ページ

見どころと感想

消防署にいる働く車たちのお話です。
火事が起こると高圧車、はしご車、救急車の3台はいつも大活躍しますが、3台に比べると小さい消防自動車のじぷたは3台の影に埋もれて活躍することが出来ません。
そんな時、山小屋が火事になり、狭い山道の通路に大型車の三台は出動できなかったので、じぷたが出動することになり大活躍するといったお話です。

出典:作:渡辺 茂男 絵:山本 忠敬 出版社:福音館書店

小さくても、カッコよくなくても、自分にしかできないこともある!
人それぞれに長所があって立派に活躍出来ることがあることを実感できる絵本です!

みんな違って、みんないい!個性を受けとめる大切さを教えてくれる

小さい消防自動車じぷたが大活躍し、町の人気者になるストーリーは、みにくいアヒルの子が立派な白鳥になる様に小さい子を夢中にさせ勇気をくれる、とても素敵なお話だと思います。

じぷたにしかできない仕事をやってのけて、勇姿が新聞の表紙を飾り、皆に認められ評価されたわけですから。

しかしこのお話で最も良いと私が思うところは、皆それぞれが良いところを持っていて、必ず誰かの役に立つことができる。必要とされない人なんていないと思わせてくれるところです。

高いビルにはしごをのばして火を消せるはしご車も、たくさんの水で激しい炎を消すことのできる高圧車も、けが人を運んで助けられる救急車も、それぞれが自分にしかない特徴をいかして活躍することができるオンリーワンの乗り物です。

「みんな違うけれど、みんないいんだよ。」そんな大切なことを教えてくれます。

人にもそれぞれ、いろんなコンプレックスがあると思いますが、誰にでも長所があって、短所もある。その人の価値はその人にしかないものです。

この絵本を読んで、ぜひお子さんにも聞かせて伝えてあげてください。

じぷたにはじぷたの良いところがある様に、○○には○○にしかできないことがあるんだよ。と、自分の特性を理解できれば、悩まず自信を持って毎日を過ごしていける!
そんな素晴らしいことを絵本を通して伝えてくれる作品です。

幼稚園でも小学校でも本当にいろんな子がいて、絵のうまい子、走るのが速い子、歌のうまい子、生き物に詳しい子、おしゃべりが得意な子など、誰にだって秀でているところがあります。

自分という存在を好きでいること、自分の個性に誇りと自信を持つこと、これら「自己肯定感」を持つことの大切さが短いストーリーの中に書かれています。

小さい子にはもちろん、大きくなっても自分に自信を失くしたときに読みたいし、読んであげたい絵本です。

関連作品

消防自動車じぷたに関連性のある絵本作品として、パトカーぱとくんがあります。

じぷたのいる消防署と、ぱとくんのいる警察署は実はご近所で、両絵本のあるページを開いて合わせてみると、絵本同士がつながり大パノラマの景色になるといった面白い設定があります。
じぷたの絵本を読んでお子さんが気に入ったら、こちらのぱとくんも読んで、ぜひ絵本同士を合わせて大ボリュームの景色を楽しんでくださいね(^^♪

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