あかんべノンタンの見どころと感想

誰にでも「あっかんべー」をしてイタズラをするノンタンが最後には自分がしっぺ返しにあうというお話です。悪いことをすると自分にも返ってくるという事を学べる絵本です。

出典:作・絵:キヨノ サチコ  出版社:偕成社

作・絵:キヨノ サチコ
出版社:偕成社
発行年:1976年
対象年齢:2、3歳~
ページ数:32ページ

見どころと感想

絵本のタイトル通り、主人公のノンタンが出会った者に対して誰かれ構わず舌を出して「あっかんべー」をするというお話です。

イタズラをするノンタンは相手を驚かすことで楽しい思いをしますが、驚かされた相手は泣いてしまったり、大事な卵を落としそうになったりしており、「あっかんべ」をする側、される側の両方の気持ちが描かれているので、両者の気持ちを知ることができます。

出会う皆に舌を出して驚かせて面白がるノンタンですが、最後に大きな太陽「お日さま」にあかんべをして、逆に太陽にやり返されてびっくりさせられます。

出典:作・絵:キヨノ サチコ  出版社:偕成社

いたずらという形で悪いことを表現し、人の嫌がることや迷惑な行為をしていると最後は自分にも返ってくるからいけないのだということを素直に学ぶことが出来ます。

またノンタンシリーズでいつもは優しいお日さまが、すごく怒った顔と迫力でノンタンを驚かすため、普段優しい人やニコニコ笑顔の人でも怒らせたら怖いということも絵本を通して知ることが出来ると思います。

してはいけないと言う事や嫌がることほど子どもは面白がって、ついついやってしまうイタズラですが、この絵本を読めば自分が面白くてやったことでも相手はそう思わないかもしれないこと、自分がされて嫌なことはしてはいけないのだと思う様になる良い例えになると感じました。

子ども同士や兄弟同士、大人に対しても面白がってやってしまうイタズラですが、イラストを通してやっていい時と悪い時のタイミングや、していい人といけない人などパターン別に教えることも出来ると思いますので、お子さんのイタズラに困っている、将来心配だという場合は、ぜひ親子で読んでみてください(^^♪

ただノンタンの真似をして、あかんべーブームが到来する可能性も高いので、そこは注意が必要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました