わたしのワンピースの見どころと感想について

主人公のうさぎさんが空から降ってきた不思議な布で白いワンピースを作っちゃうお話です。白いワンピースはお花畑を散歩すると花模様に、虹がかかれば虹模様に、そして流れ星が流れれば、なんと!そのまま流れ星柄のワンピースになっちゃいます。
ファンタジーで夢の様なワンピースに女のことはもちろん、男の子の興味も掴んで離さない素敵な作品です。

出典: 西巻 茅子 こぐま社

作: 西巻 茅子

出版社: こぐま社

発行年: 1969年

対象年齢:2歳~

ページ数:44ページ

見どころと感想

色あざやかな景色、それに合わせて次々に変化するワンピースの柄、そして、はずむ心を表す様に口ずさむ「ラララン、ロロロン♪」というリズミカルな言葉選びが、子どもたちの心を惹きつけ夢中にさせると大好評の絵本です。

うさぎさんの性別を書かないことで、男の子でも女の子でも楽しめる様に作者の配慮がみられます。

お花畑を歩けば、まっしろなワンピースは花模様へ、雨が降ってくれば水玉模様へ。 ここまでは予想できますが、もっとすごいのは小鳥が集まれば、小鳥模様のワンピースになり空を飛んじゃいます!
そして流れ星が流れれば、そのまま流れ星柄のワンピースになっちゃいます!

出典:西巻 茅子 こぐま社

単なる言葉や音の繰り返しだけでなく、ワンピースで空を飛んだり、ワンピースの布に流れ星が流れたりと現実ではありえない風景や出来事との一体感を絵本を通して味わえるところが、子どもたちに人気の理由なのだと思います。

ワンピースの柄になる景色も、日頃から馴染のある身近なものばかりで、子どもたちのお絵描きでも出てくるようなものばかりなのもポイントで、子どもの感性を失うことなく同じ目線で描かれているところに魅力を感じました。

小さい子どもの時に一度は夢見たであろうメルヘンがいっぱい詰まった、まるで夢のような「わたしだけのワンピース」です。

次はどこに行くんだろう、次はどんな模様になるんだろうと期待に胸が膨らみ、どんどんお話の世界に引き込まれていくオススメの作品ですので、ぜひ親子で楽しんでみてください(^^♪

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