泥だらけになったお風呂嫌いのノンタンが友達が楽しそうにお風呂に入る様子を見て、自分もお風呂に入り、最期はお風呂に入るのが好きになるお話です。

作・絵:キヨノ サチコ
出版社:偕成社
発行年:1980年
対象年齢:2、3歳~
ページ数:32ページ
見どころと感想
泥だらけになった主人公のノンタンはお風呂が嫌いで入らないのですが、友人たちが風呂場で洗いっこしたり、泡で隠れんぼしたりして実に楽しそうにしているのを見て、だんだんと心境が変化し、最後にはお風呂が大好きになるお話です。
多くの子どもはお風呂嫌いな子が多いですが、お風呂は入ると楽しいものと絵本を通して知ることが出来ます。
ノンタンが最初にお風呂は大嫌いという設定にすることで、読んでいるお子さんが共感し興味を持つことでお話をよく聞いてくれる様にしているところも上手だなと感じました。
そのノンタンが最後にはお風呂が大好きになるので、読んでいるお子さんもノンタンの真似したり、仲間意識からお風呂に楽しく入りたいという要望が湧き、自ら進んで入りたくなるように思います。

お風呂で隠れんぼする動物たちのシーンでは、泡に隠れた動物を当てっこするクイズ形式にすることと「ごしごし」「ぷくぷくぷぷう」とリズミカルな言葉や動きを繰り返し書くことで、身体を洗う事、シャンプーすることは嫌なことではなく楽しいこと、体がキレイになって気持ちの良いことと絵本を通して学ぶことが出来ます。
お風呂に入るのが嫌いな子の多くは石鹸で身体を洗う事、特に頭を洗う事を苦手としているので、上記の様な印象を与えることで克服できることが多いと思いますし、実際口コミで克服できたとの評判も多いです。
好きじゃないこと、やりたくないなと思うことでも、みんなが楽しそうにやっていると、自分もやってみようかなと言う心理をついたお風呂イヤイヤ期のお子さんにぜひオススメの絵本作品です。
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