11ぴきのねこの見どころと感想

11匹の仲良しの猫たちの食事はいつも11等分。お腹いっぱい食べるために湖で大きな怪魚を見つけ、皆で協力して捕らえるというお話です。

出典:作:馬場 のぼる  出版社:こぐま社

作:馬場 のぼる
出版社:こぐま社
発行年:1967年
対象年齢:3、4歳~
ページ数:40ページ

見どころと感想

11匹の仲良しな野良猫のお話です。
何をするにも平等で1つの食事も11等分します。
いつもお腹がぺこぺこな11匹はお腹いっぱい食べるために湖に棲んでいるという大きな怪物魚を捕まえるために湖を進みます。
出会った怪物魚を11匹が協力し倒した後、皆に見せて自慢するまでは食べないことを誓い合うのですが、一晩で残さず食べてしまったという面白くて実に猫らしいお話です。

出典:作:馬場 のぼる  出版社:こぐま社

猫なので気ままで自由だけど、目的を成し遂げるために一致団結して協力すること、食事は均等に分ける仲間の絆に、集団生活の中で人との関わり方やチームワークの重要さを学べる絵本です。

難しい絵本ではないので、小さなお子さんでも絵本の猫たちの自由な物語を純粋に楽しむことが出来る絵本です。

どんな子も純粋に絵本を楽しめる内容

11匹の猫が一致団結して大きな獲物を狩り、食べてお腹をふくらせて満足するといったシンプルで誰でも楽しめる物語で、考察したり謎解きするなど考えることなく、小さな子から大人まで気軽に読めるのも魅力です。

著者の馬場先生が「11ぴきのねこの絵本に教訓などありません」と話したことがある様に、絵本は教養としても使われる一方で、何も考えずに純粋に子供が楽しむ為にあるのが本来の絵本の役割だというメッセージを感じました。

大きな怪魚に一致団結して飛びかかる少年漫画にありそうな迫力のバトルシーンや捕獲された魚が星空のもとで骨だけになるユーモアシーンなど子どもが笑って楽しめるツボを押さえていることが発売から50年を経っても愛され続ける理由なのかもしれません。
皆に自慢する前に我慢できずに食べちゃうところや夜が明けるとお腹をふくらせて気持ちよさそうに寝てしまうところなど猫の気分屋で自由なところを見事に表現しつつ、息の合った団結力を見せる11匹の仲の良さも見ていて楽しいですね。

純粋に絵本というものを楽しむのにも、兄弟や友達と仲良くすること、困った時は力を合わせることの必要性を楽しく学ぶのにもオススメの絵本です。

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