きょうはマラカスのひの見どころと感想

作・絵:樋勝 朋巳

出版社:福音館書店

発行年: 2013年
対象年齢:3~4歳から 一人で読むなら小学生~
     大人が読むのにもオススメ ページ数:40ページ

見どころと感想

主人公はマラカスが大好きで、仲の良い友人たちを招いてパーティ「演奏会」を開きます。 マラカスのリズムに乗って終始楽しいお話が進んでいく絵本です。

ページをめくる度にマラカスの擬音が多くて読むのがたいへんな部分もありますが、「ずーちゃちゃ、ずーちゃちゃ」や「チャチャ ウーッ!」などノリの良いアップテンポなお話で、マラカスのリズム音も面白いので、お子さんには好評な様です。
対象年齢は3~4歳からとなっていますが、独特の楽しいリズム音は読み手がノリノリで聞かせると乳幼児も大笑いするほどウケが良い様です。

出典:福音館書店 作・絵:樋勝 朋巳

また大人が読むのにもオススメで楽器演奏、音楽が好きな人は楽しく読めると思います。 気分が落ち込んだ時やノリノリになりたい人、バカバカしいものを見て笑顔になりたい人には特におススメです。

ちなみに、なぜ大人にもオススメなのかと言うと、ただリズムが楽しいというだけではなく、友人を想う気持ちや悲しい気持ちにさせた時の反省や対応、何度失敗しても乗り越えるところ、3人がそれぞれ性格にもリズム音にも個性があること等、子どもの絵本なのに深い内容も含まれているからです。

交友関係で悩んでいる人やケンカをしてしまった人、なかなか謝ることが出来ない人や反省する気持ちを忘れた人、なにかに挫折してしまった人など、社会に出て様々な悩みを持っている人たちにも、ぜひ読んでいただきたい作品です。

三者三様のマラカスの音の個性、リズム感や音の面白さ、絵のユニークさとシュールな内容など、親子そろって楽しめる作品なので、お子さんがいる友人への贈り物や社会人へのプレゼントとしても喜ばれると思います。

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