いろんな動物たちが女の子の家に遊びに来て、こんにちはと挨拶する絵本です。
各見開きに1匹ずつ動物が縦に描かれていて、挨拶するところを自分でめくれる様になっているところが大人気の仕掛け絵本です。

作:きむら ゆういち
出版社:偕成社
発行年:1988年
対象年齢:乳幼児~
ページ数:
見どころと感想
動物たちがやって来ては挨拶してペコリと頭を下げていく単純な仕掛け絵本ですが、小さい子どもには、とてもウケが良いと評判の絵本です。
挨拶しておじぎをするだけなのでストーリーを理解する必要が無く、「こんにちは」という言葉と一緒におじぎをするしかけなので、読んでいるお子さんも「挨拶する時はおじぎするんだ。」と学び、自然に頭をさげて挨拶することが出来ると思います。
小さい子って何でも真似したがるし、面白いことなら自分もやりたいといった子ども特有の習性を上手くつかんだお話です。
絵本の中の皆が順番に「こんにちは」とおじぎをしてくれると、きっと自分もおじぎしたくなると思うので、ぜひ読んであげてみてください。
また、読み手に話しかけている様な対面式の描き方であることと、自分で仕掛けをめくるのが楽しいので、絵本への食いつきが良い様です。
あかちゃんのときは読み聞かせで楽しみ、自分で読める様になった時は仕掛をめくれる、おじぎする「絵やページに変化がある」ところを子どもが楽しめるからウケるということを上手くついた小さい子向けの良本です。
キャラクターが愛らしくコミカルなため何度だって読みたくなる
お子さんに、まず身につけて欲しい基本の挨拶を出てくる動物達が、にこやかな表情でぺこっと可愛らしく挨拶する姿を描いてあるので、親近感が湧きます。
犬やひよこなどお馴染みの動物たちはもちろん、怖いものの象徴である怪獣でさえ、とっても可愛らしく描かれているので、小さな子でも喜んで読んで遊べます。

子どもにとって人と挨拶をすることは恥ずかしいし勇気がいるものですが、怪獣だって、こんなに可愛くきちんと挨拶できるのだから、人見知りの子でも勇気が持てると思います。
可愛いキャラたちの真似をしてあいさつ遊びをするうちに、人と会ったら抵抗なく自然と挨拶しやすくなることも仕掛けられた絵本だと感じました。
ボードブック版も販売されている
面白くて何度もページをめくって紙がボロボロになったり破けたといった声も多かったみたいで、同じ内容のボードブックも販売されています。
挨拶って「こんにちは」だけでなく、「ありがとう」だったり「ごめんなさい」することも人と人をつなぐ大事な心の挨拶だし礼儀だと思います。
生きていくうえで、おじぎをする機会って数えきれないほどよくあることなので、この絵本を通して、社会に出ていく前に挨拶を習慣づけられるって本当に凄いことだと思います。
あいさつって恥ずかしい。ではなく、あいさつって楽しい!と思える様になるために、お子さんに読んであげたいファーストブックの中の1冊です。
コメント