ノンタンおやすみなさいの見どころと感想

眠れないノンタンが夜に外出し、夜は寝ないといけないことを痛感するお話です。
自分で寝ないといけないことを学習すること、怖い思いをするお話でもないので、夜更かししてしまうお子さんにオススメの絵本です。

出典元:作・絵:キヨノ サチコ 出版社:偕成社

作・絵:キヨノ サチコ
出版社:偕成社
発行年:1976年
対象年齢:3、4歳~
ページ数:32ページ

見どころと感想

夜9時を過ぎても目が冴えて一向に寝れないノンタンのお話です。
眠れないので、友達と遊ぼうと外に出かけ、お友達の家を回りますが、皆寝ている時間なので遊ぶことができません。
夜行性のフクロウだけは起きていて一緒に遊ぶのですが、鬼ごっこでさんざんな思いをして家に帰って大人しく眠るまでが描かれています。

出典元:作・絵:キヨノ サチコ 出版社:偕成社

鬼ごっこでは明かりも無い暗い夜なので、大きな岩にぶつかったり、広い水たまりを踏んじゃったりと暗い夜に起きているのは、なんにも良くないことをノンタンは身をもって経験します。

フクロウは夜行性の動物だから暗い夜でも見えることなども含めて、子どもが夜更かししても一つも良い事が無いことが上手に表現されているなと感じました。

正しい生活習慣が身につき、寝ないといけない時間が分かる様になる

お話の中でノンタンや友達の家にある時計の時刻が描かれていることで、ノンタンが夜更かししている時間の経過や物語の流れが分かる様になっています。

ノンタンが何時に外に出て、何時に帰ってきたのかが分かるので、読み聞かせしながら時計の見方も教えられます。

まだ時刻の読み方が分からない小さい子でも寝ないといけない時間が自然に身に付くので、時計の針がどこを指すまでに寝ないといけないかということを視覚で学ぶことが出来ます。

またノンタンが帰宅し、体が汚れてしまったので、お布団に入る前にお風呂で身体を洗うというシーンがあるので、夜寝るまでにお風呂に入る、汚れたら頭と身体を洗うという生活習慣も身につけることが出来ると思います。

自分から進んで眠れる子になる

眠くないから外に出て遊んだけど、転んだり、どろんこになって大人しく家へ帰ることにするといったノンタンが自分で納得して家に帰り、夜は眠る方がいいなって思うところが、この絵本の凄いところだなと思いました。

夜は寝ないとおばけが来るとか鬼が来るとか言って子どもを怖がらせて寝かしつけようとするのではなく、自分から納得して進んで寝ようとするようにストーリーを作っているところが素晴らしいです。

夜外に出るのは何故危ないのか、知らない人には何故ついて行ってはいけないのかを学べるし、正しい生活習慣を身に付けるためにも、夜更かしせず規則正しく寝るのが一番だということを、この絵本を通して教えてくれます。

先ほども書きましたが、怖い化け物は一切出てこないので、夜寝る前に読み聞かせするのにもピッタリです。

ノンタンシリーズは友達との付き合い方や生活に関するもの等、小さな子が社会のルールを最初に学ぶ絵本として人気が高い作品ばかりなので、この絵本はもちろん、ぜひ他の作品にも触れて読んでみてください(^^♪

上記に限らず、当サイト内にも関連シリーズの記事をたくさん書いていますので、興味があれば、そちらもぜひ読んでみてください。

わがまま言ったり、たまにイジワルしちゃうこともあるけど、等身大の子どもの様などこか憎めないノンタン。
親子でぜひ楽しんでくださいね。

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